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【ギラサポ活動記】歓呼は八月の夜空に(J3第20節vsG大阪23)


こんにちは、 柴住です。

 

「ギラサポ活動記」 14回目となる今回は、 8月10日にミクスタで開催されたJ3リーグ第20節、 ガンバ大阪U23との対戦について振り返りたいと思います。

 

7月から勝ち星が無いギラヴァンツ北九州。

前節のアウェイ長野戦も無念の敗戦。

 

結果が出ない悔しさで折れそうになる心。

そんな時に思い出す言葉があります。

 

「夜明け前が一番暗い」

 

「苦難や雌伏の期間は終わりかけの時期が最も苦しく、 それを乗り越えれば事態は好転するだろう」

という思いを込めて用いられる言葉です。

 

そしてこうも言われます。

 

「明けない夜はない」

 

この日は、 前座試合開催のため普段より早くミクスタに到着。

 

対戦カードは北九州市高校選抜U-16対ギラヴァンツ北九州U-16。

北九州の若き才能たちが集う一戦となりました。

若手が活躍する舞台を盛り上げるべく、 サポーターの側でも若手コールリーダーが中心となり応援を展開。

この街の未来がミクスタから育っていく、 そんな感慨を抱いた前座試合でした。

 

前座試合の後はいよいよ本番。

 

この試合が終われば次のホームゲームは10月までありません。

長い間勝利の歓喜を待ち侘びた皆にとって、 そしてアウェイ連戦に勢いを繋げるためにも、 負けられない一戦です。

試合は前半開始早々、 ゴール前でのこぼれ球を押し込まれ失点。

その後反撃も及ばず、 0-1で折り返します。

 

後半に入るとギラヴァンツ側も攻撃の機会を幾度も作りますが、 相手GKの好セーブに阻まれ押し切ることができません。

 

今日もこのまま終わるのか。

次第に重い空気がスタンドを包み始めます。

 

その空気を打ち払うように力強くチャントを先導するコールリーダー。

そして全力で声を嗄らすサポーター。

 

どんな時も最後まで声援を送るその姿に応えるように、 徐々に攻撃の圧を強める北九州の選手達。

 

70分には相手が一旦はゴールを奪い絶望しかけるも、 ハンドの判定で取り消し。

ここから最後のドラマが始まりました。

 

73分。

CKから河野貴志が頭で捉えたボールがGKの手の先を抜けゴールネットへ。

 

望みを繋ぐ同点弾に沸き立つスタンド。

チャントの声量も俄然勢いを増します。

 

残り時間は僅か。

 

それでも。

待ち焦がれた勝利の歓喜を今日こそは。

 

そのサポーターの期待に応えたのは、 後半投入の町野修斗。

86分にスルーパスから抜け出して撃ったシュートは相手GKの股を抜き待望の追加点。

私はゴール裏最前列でその瞬間を見届けましたが、 本当に素晴らしいゴールでした。

 

後は試合を終えるだけ。

スタンドを埋めるサポーターが祈るように手拍子を合わせ 「この世にただひとつ」 のチャントを歌います。

勝利を待つ久々の空気がスタジアム全体を包み込み、 そして長く鳴り響くホイッスル。

久々の勝利に誰も彼もが歓喜を爆発させるゴール裏。

その熱気に少しだけ後ろ髪を引かれつつ、 私は 「新波軒」 貸出グッズの回収のために急ぎコンコース出口へ。

 

グッズ回収の傍ら、 お客さんと握手やハイタッチを交わし勝利を喜び合う一時。

この時間が、 私はたまらなく好きです。

 

そして回収と片付けを終えた後は、 仲間と祝杯を挙げに小倉駅へ。

既にお馴染みとなった 「駅から三十歩横丁」 の 「魚衛門」 さんで今回も美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、 勝利の余韻に思う存分浸った小倉の夜となりました。

 

今後も厳しい戦いが続くとは思いますが、 こんな素敵な週末をできるだけ多く味わいたいものですね。

 

次節は9月1日のアウェイ八戸戦。

私はミクスタで開催されるパブリックビューイングに参加し、 小倉の地より現地に向けて思いと声援を届けたいと思います。

 

それでは、 また。