こんにちは、 柴住です。
「ギラサポ活動記」 第9回目となる今回は、 去る6月16日にミクスタで開催されたJ3リーグ第12節、 福島ユナイテッドFCとの対戦について振り返ってみたいと思います。
前回のホーム熊本戦では数多くのチャンスを作りながらも悔しい敗戦。
首位の座も明け渡すことになりました。
ですが、 次節のアウェイYSCC横浜戦では鮮やかな勝利を収め、 この試合でギラヴァンツが勝てば首位奪回というチャンス到来。
福島ユナイテッドFCとはこれまでの対戦成績が1勝2分1敗と全くの互角。
ミクスタでは2017年に敗戦、 2018年にはドローとまだ勝利がありませんが、 連勝と首位奪回を果たし良い流れに繋ぐためにも決して負けられない一戦となりました。
1.試合 ~目指すは勝利と首位奪還~
前日まで降り続いた雨が上がり、 清々しい晴天の中で迎えた試合当日。
私はキックオフの4時間前にミクスタ到着。
おはようミクスタ!
— 柴住敦史(bari) (@footbari) 2019年6月16日
快晴に程良い気温。最高のサッカー観戦日和になりました。
きょうもよろしくね!#もろびとこぞりてミクスタへ #giravanz #kitakyushu #北九州 pic.twitter.com/8dUSvc8m7j
「4時間前から行って何するの?」
と良く聞かれることがありますが、 事前の横断幕設営や入場後の選手バス待ち、 そして 「新波軒」 のグッズ貸し出しなど、 サポーター団体で活動しているとキックオフまでの予定はけっこう詰まっていたりします。
この日もスタジアムグルメを急ぎ食べつつ 「新波軒」 の準備。
新波軒、今からはじめます! https://t.co/A0uq7RasbR
— 柴住敦史(bari) (@footbari) 2019年6月16日
今回も好評につき持参したグッズを早々に配り切り予定時間前に貸し出し終了。
貸し出しの際にお話をする中でも、 今年のギラヴァンツに対する期待と関心が増えつつあると感じます。
そしていよいよキックオフ。
試合開始から積極的に押し込むのはホームの北九州。
スピード、 パスワーク、 フィジカルの全てにおいて相手を上回る姿。
どの選手も口を揃えて 「試合より練習の方が大変」 と話すハードトレーニングの成果が表れているようでした。
福島もチャンスを掴もうと攻撃を仕掛けますが、 北九州の守備陣がそれを許しません。
圧倒する展開の中からの前半34分。
クロスに頭から飛び込んだのは町野。
絶妙に捉えたボールが勢い良くネットに吸い込まれます。
スタンドに轟くのは歓呼の声と、 新たに作られた町野の個人チャント。
サポーターの期待に見事に応える先制ゴールでした。
♪まーちのしゅーうとーラーラーラララー♪
— 柴住敦史(bari) (@footbari) 2019年6月16日
新しく出来たチャントに応えるように町野の先制点で1-0。
後半もまだまだ歌いたい!
頼むよ町野!!#もろびとこぞりてミクスタへ #giravanz #kitakyushu #ギラヴァンツ #北九州 pic.twitter.com/X1SjfPBga4
後半もギラヴァンツの攻勢は続き、 圧倒的な運動量でゲームを支配する展開。
追加点の機会は度々訪れますが、 福島のGK堀田が好セーブを披露し最後の砦として立ち塞がります。
その砦が遂に陥落したのは、 残り時間も僅かとなった89分。
CKからのこぼれ球に素早く反応したのは、 後半から途中出場のディサロ。
「俺が点を取る」 という意思が込められた豪快なシュートがゴール上隅を射抜きます。
狂喜乱舞する北九州ゴール裏サポーター。
その目の前に滑り込みゴールセレブレーションを披露するディサロの姿。
これまでなかなか点を取れなかった鬱憤を一気に払拭するかのような鮮やかな追加点でした。
そして2-0となったところで試合終了のホイッスル。
内容と結果、 双方で圧倒しての勝利。
個人的には今季ベストゲームの一つと思える試合でした。
レレゴールで追加点!
— 柴住敦史(bari) (@footbari) 2019年6月16日
2-0で試合終了!!
勝利はきませり!
首位はきませり!!
勝った!
勝った!!
勝ったっちゃああああ!!!#もろびとこぞりてミクスタへ #giravanz #kitakyushu #ギラヴァンツ #北九州 pic.twitter.com/lM1A7SFVNw
最高の勝利と首位奪還に喜びを全身で表す北九州のサポーター。
「もろびとこぞりて」 の歓呼に包まれながら、 ミクスタの夜は更けていきました。
2.最高のやすかわくんタイム ~福島サポーターの姿に見た 「楽しむこと」 の可能性~
試合については以上ですが、 今回のブログはもう少しだけ続きます。
それはミクスタで私が一番感銘を受けた、 ある出来事についてです。
『やすかわくんのうた』 という曲があります。
ギラヴァンツのスポンサー 「安川電機」 様のキャラクター 「やすかわくん」 のテーマソングとしてミクスタではおなじみの曲なのですが、 聴いたことが無いという方はまずこの動画をご覧ください。
……いかがでしたか?
不思議に耳に残る、 癖になるような中毒性がありませんか?
「そうでもないなあ」 という方はあと10回ほどリピートしてみてください。
「ヤスカワヤスカワヤスカワヤスカワヤスカワヤスカワクーン♪」
と口ずさむようになればあなたも洗脳完了。
ミクスタでは試合前やハーフタイムに何度も流れ、 北九州サポーターだけでなくアウェイサポーターも知らずのうちに口ずさむ中毒性を発揮しているこの曲。
そして、 昨年ミクスタでこの曲の魅力に憑り付かれた福島サポーターの皆さんが密かに準備を進めていたものを、 この日我々は目の当たりにしたのです。
試合開始前。
いつものように宣伝映像がビジョンに流れるミクスタ。
その流れで 『やすかわくんのうた』 が始まった時のことでした。
「……ねえ、 あれなに?」
サポーター仲間がそう言いつつ指差した北スタンド。
福島サポーターが陣取るその場所に掲げられたのは、 何かが描いてある緑色のボード。
遠くに揺れる謎のボードに目を凝らし、 その正体に気付いた時。
私の心を包んだのは、 率直な驚きでした。
「やすかわくんの歌」斉唱タイムの最中、福島ゴール裏から突如掲げられたやすかわくん幕に北九州ゴールからは歓声と拍手が。
— 柴住敦史(bari) (@footbari) 2019年6月16日
Jに広がるやすかわくんの輪。#もろびとこぞりてミクスタへ #giravanz #fufc pic.twitter.com/QW9lm5klE4
やすかわくんでした。
やすかわくんです。
やすかわくんなのです。
更に、 ボードを掲げる福島サポーターさんの周囲でも色々な動きが見えました。
よく見るとそれは 『やすかわくんのうた』 の映像を再現するための小道具でした。
「福島サポさん半端ないってもぉー! あの人達半端ないって! ウチのスポンサー様の曲にめっちゃハマって小道具仕込んで映像再現するもん……そんなんできひんやん普通……」
と何処かで聴いた台詞を言いたくなる程の驚きの後に感じたのは、 北九州でのアウェイを楽しむためにここまで準備をして来られた福島サポーターさんに対する素直な尊敬と感謝の念。
「本気で楽しむ」 とはどういうものなのか。
その一つの形を見せられた思いでした。
福島サポーターさんの姿に、 北九州サポーターからも拍手と歓声が巻き起こります。
そして 『やすかわくんのうた』 に合わせ自然に起こる手拍子。
ホームもアウェイも関係なく、 手拍子の音に包まれるミクスタ。
これまでの試合では見られなかった光景が、 そこにはありました。
再び流れる「やすかわくんの歌」に合わせてやすかわくん幕を出して色々動かしている様子の福島サポーターさん。
— 柴住敦史(bari) (@footbari) 2019年6月16日
それに手拍子と拍手と歓声を送る我々北九州サポーター。
福島サポさん、
ありがとうで「やす」!#もろびとこぞりてミクスタへ #giravanz #fufc pic.twitter.com/vpR8IRdYux
その後も 『やすかわくんのうた』 が流れる度に繰り返される手拍子と歓声。
そして北九州サポーターから北スタンドへ送られる盛大な拍手。
ミクスタを試合以外の要素でこんなに盛り上げたのは、 福島サポーターさんが初めてかもしれません。
普段当たり前と思い過ごす中に、 掘り起こせる可能性がまだまだ眠っている。
試合の勝敗とは別に、 スタジアムの中に楽しさを生み出すことができる。
ミクスタで 『やすかわくんのうた』 に合わせ楽しく盛り上がる福島サポーターさんの姿に心からの拍手を送りつつ、 そのようなことを色々と感じた一日でした。
次節は6月22日、 ホームミクスタで藤枝MYFCとの対戦です。
今季好調の相手ですが、 ここで更に連勝を積み上げ波に乗っていきたいところです。
当日もミクスタゴール裏から精一杯の声援を選手達に送り、 全力で楽しみつつ皆で喜び合いたいと願っています。
それでは、 また。