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【ギラサポ活動記】 黄色と赤に彩られた街(J3第10節vs熊本)


こんにちは、 柴住です。

 

「ギラサポ活動記」 第7回目となる今回は、 去る6月2日にミクスタで開催されたJ3リーグ第10節、 ロアッソ熊本との対戦について振り返ってみたいと思います。

 

1.試合前日まで ~高まる期待~

今回の試合はJ3唯一の九州勢対決として 「令和最初の九州ダービー」 と銘打たれ、 しかも順位は北九州が首位、 熊本が3位の首位攻防戦。

熱戦への期待は試合前から高まる一方。

 

開幕戦以来となる告知チラシ配りも行われ、 私も小倉駅で参加してきましたが、 今シーズンの好調を反映してか予定時間より早く配布終了となる好評ぶり。

 配布中には 「今年は調子いいんでしょう?」 「スタジアムの席っていくらなの?」 と尋ねる方もおられ、 ギラヴァンツに対する街の期待を肌で感じることができました。

2.九州ダービー ~赤く燃えるミクスタ~

当日の朝。

 

昨夜まで雨予報だった天気も祈りが通じたのか朝には曇りに。 降水量予測もゼロ。

気まぐれな天候がもたらした最高のお膳立てに喜び、 午前中の用事を済ませた後急ぎミクスタへ。

ミクスタに近づくにつれ、 次第に増えていく赤いユニフォームを身にまとったロアッソ熊本サポーターの姿。

今回の試合では北サイドスタンドが全てアウェイサポーター向けに開放されるというミクスタでは異例の対応。 そのスペースを埋め尽くすかのように増えていく赤い集団。

 

今日はきっと熱い試合になる。

 

その予感に胸を高鳴らせ、 決起集会や選手バス入りで気勢を上げるサポーターの姿に、 ミクスタは徐々に九州ダービーの名に相応しい熱気に包まれていきました。

ギラヴァンツ北九州のマスコットキャラクター 「ギラン」 もこのとおり、 目に炎を燃やし闘志を漲らせていました。

KITAKYU NERDSが毎回行っている無料グッズ貸し出し活動 「新波軒」 もこの日は普段より多くのグッズを持参してきたのですが、 瞬く間に在庫の全てを配り切り予定時間前に終了。

この一戦に掛かる期待の大きさを改めて感じました。

そして、 いよいよキックオフ。

アウェイスタンドを埋めたロアッソ熊本サポーターからは勢いのある大声援が轟きます。

しかしギラヴァンツのサポーターも負けじと声を張り上げ、 全力で選手を鼓舞します。

 

試合序盤はギラヴァンツ北九州が優勢にゲームを進めているように見えました。

しかし前半10分、 微妙な軌道でGK高橋の前へ出たボールに熊本のFW北村が走り込み、 頭でゴールへ押し込み先制点。

思わぬ形で失点を許してしまいます。

 

その後、 失点を取り返すべく北九州の選手達は幾度もチャンスを作りシュートを放ちますが、その多くは熊本のGK山本に阻まれ得点に結びつけることができません。

 

0-1で前半を折り返し、 51分にはまたも難しい局面からオウンゴールで2失点目。

 

勝利が遠ざかる中、 それでもギラヴァンツの選手は果敢にチャンスを狙い、 ゴールを目指します。

最下位に終わった昨年とは明らかに違う、 最後まで諦めずに全力で戦う姿勢。

その姿にサポーターも声の限りに応えます。

 

このままでは終われない。

ミクスタで、 負けるわけにはいかない。

 

そして84分。

MF茂からボールを受けたFW町野がゴールへ向かおうと振り向いた所をファールで倒されます。

ですが審判の判断はプレイ続行。 北九州側のチャンスに 「アドバンテージ」 を取ります。

 

すると一瞬の隙にボール目掛けて走り込んで来たのは町野へパスを出した茂。

すかさずボールを奪い、 その勢いでシュートを放ちます。

ボールは絶妙な軌道を描きつつ、 ゴール裏に陣取るギラヴァンツサポーターが見守る前で遂にゴールネットを揺らしました。

待ちに待った1点は、 茂平にとって記念すべきJリーグ公式戦初ゴール。

歓喜と追加点の期待にギラヴァンツサポーターが沸き返ります。

ゴール裏中心部以外のサポーターも思わず立ち上がり歓声を送る中、 次々とシュートが生まれます。

 

いける。

追いつける。

決めろ。

 

最後の数分間、 ミクスタは文字通り熱狂の坩堝と化しました。

 

しかし、 追加点には最後まで届かず。

結果は1-2。

ギラヴァンツ北九州にとっては痛恨の敗戦、 ロアッソ熊本には念願の勝利となりました。

試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、 目の前に倒れ込む双方の選手達。

 

北九州の選手は悔しさを露わに。

熊本の選手は満面の笑みでガッツポーズ。

 

残酷な程に明暗が分かれたミクスタに響き渡るのは、 勝利を祝うロアッソ熊本サポーターによる 『カモンロッソ』 の歓呼。

 

その歌声を苦い表情で聴く我々ギラヴァンツ北九州のサポーター達。

全力を出し切って戦い抜いたからこそ生まれた最高の歓喜と絶望にも似た悔しさが、 ミクスタの南北を色分けました。

 

単なる1敗という以上に、 重く感じた今回の敗戦。

 

意気揚々とミクスタを後にするロアッソ熊本サポーターの姿を眺めつつ、 「この借りは水前寺で必ず返す」 とアウェイでの雪辱を誓いながら、 ミクスタの熱い一日は徐々に暮れてゆくのでした。

 

3.戦いすんで日が暮れて ~サッカーのある街の幸せな風景~

試合終了後はその足で小倉駅へ。

以前のブログでも紹介した 『小倉宿 駅から三十歩横丁』 へ向かいました。

 

実は今回の試合当日から 『ギラ横丁』 という企画が始まり、 ユニフォームを着た来場者には様々な割引やサービスがあり、 アウェイサポーターでも試合チケット提示で同じサービスを受けられるということで、 店内には黄色と赤のユニフォームを着た試合帰りのサポーターでたいへん賑わっていました。

 

私は仲間たちと以前もお世話になった 『魚衛門』 さんで残念会。

本当は祝勝会といきたかったのですが、 勝っても負けてもこうして共に語らう時間はとても素晴らしく楽しいものです。

 

試合中は激しく声援を競い合ったロアッソ熊本サポーターの皆さんも、 試合が終われば同じサッカーを愛する仲間。

近くの席に居た熊本サポーターさん達と互いに健闘を称え合いつつサッカー談議に花を咲かせ、 「勝ち点3の分だけ小倉で沢山お金を落として帰ってくださいよ!」 とか 「ミクスタを熊本に持って帰りたいです!」 といった冗談が飛び交う良い雰囲気の中で楽しく歓談し、 交流を深めることができました。

 

ニュース記事で知ったのですが、 この 『ギラ横丁』 が生まれたのは、 以前の試合終了後にギラヴァンツ北九州のサポーターが大勢お店に立ち寄り楽しく賑わっていたのがきっかけだったとのこと。

ギラヴァンツを通じて街が賑わうことは、 サポーターとしてこれ以上無い喜びです。

北九州の街がギラヴァンツでもっと賑わい盛り上がるように、 サポーター活動を頑張っていきたいと改めて感じた夜でした。

 

次節は6月9日、アウェイでYSCC横浜との対戦です。

私は残念ながら現地参戦できませんが、 試合当日は小倉駅でパブリックビューイングが開催される予定ですので、 小倉駅から現地に声援を送りつつパブリックビューイングを盛り上げていきたいと思っています。

 

この街がサッカーで彩られる幸せな日々が、 これからも続きますように。

 

それでは、 また。