· 

【ギラサポ活動記】 待ち侘びたゴールと波に乗る期待(天皇杯1回戦vs徳山大学)


こんにちは、 柴住です。

 

「ギラサポ活動記」 第6回目となる今回は、 去る5月26日にミクスタで開催された天皇杯1回戦、 徳山大学 (山口県代表) との対戦について振り返ってみたいと思います。

 

この日は朝から5月とは思えない暑さでしたが、 いつものミクスタゴール裏は位置と屋根のおかげでちょうど日蔭となり、 涼しい海風が吹き寄せる快適なサッカー観戦日和となりました。

今回対戦する徳山大学は、 山口県大会を勝ち上がり代表となった相手。

ギラヴァンツも何度か練習試合で対戦していますが、 決して油断はできません。

 

「プロチームなら大学生に勝って当然」 という意見はよく耳にします。

確かにその通りだとは思いますが、 だからこそ相手も 「プロに一泡吹かせてやろう」 と意気込みますし、 若さと勢いで圧倒されると何が起こるか分からないのが一発勝負のトーナメント戦の怖いところです。 実際に昨年、 ギラヴァンツは福岡大学に敗れ天皇杯出場を逃すという苦い経験をしています。

 

プロの意地を見せるためにも、 今の勢いを今後に繋げるためにも、 決して負けられない一戦です。

試合は序盤から徳山大学が持ち味の若さと勢いでプレッシャーを掛け、 小林監督も 「立ち上がりは少し窮屈だった」 と語るほどでしたが、 ギラヴァンツ北九州の選手たちはその勢いを上手く反らしつつ攻撃を構築し、 徳山大学のゴールに迫ります。

 

そして前半19分。

ゴール前で町野修斗が放ったシュートは惜しくもブロックされますが、 その横に詰めていた福森健太がこぼれ球に反応してゴールに押し込みました。

早い時間の先制点にスタンドは沸き立ち、 追加点の期待に応援の声量も上がります。

 

前半のうちに追加点を取っておきたいという願いが叶ったのは42分。

最初のゴールを決めた福森健太がまたもや押し込み2点目。

 

そして、 前半終了間際の45分。

絶好のパスに合わせて抜け出した町野修斗がGKと1対1の場面に。

 

これまで幾度もチャンスを決めることができず今季まだ無得点の町野。

フォワードとして求められる一番の仕事を達成できていない悔しさと重圧を背負いながらも懸命に戦い続けるその若い背中に、 スタンドから祈るような声援が送られます。

 

今ここで。 ここで決めて欲しい。

 

町野の足から勢い良く放たれたボール。

これまで幾度もGKに阻まれ、 また枠を捉えられなかったそのシュートが、 遂にゴールネットに吸い込まれました。

 

町野修斗、 今季初得点。

長らく待ち侘びたこの瞬間に、 サポーターの喜びが爆発。

スタンドは誰も彼もが歓喜の渦に包まれました。

 

前回、 アウェイ讃岐戦の終了後には悔し涙を浮かべてピッチを後にした町野。

その姿と思いを間近で見ていただけに、 何よりも嬉しいゴールとなりました。

前半を3-0で折り返し、 後半もギラヴァンツの勢いは止まりません。

 

後半開始直後の47分には念願のゴールを決めた町野が今度はヘッドで追加点。

そして73分には本日2得点の福森がGKの頭上を越える技ありのゴールで更に追加点。 自身初のハットトリックを達成します。

試合終了間際には池元友樹がゴール前に持ち込んで倒され、 獲得したPKを冷静に押し込み今季初得点を記録。

学生相手とはいえ難しい試合をこれ以上ない最高の形で締めくくり、 終わってみれば6-0の圧勝。

 

「ゴールはケチャップみたいなもの(※注)」 という言葉を思い出すようなゴールラッシュに大満足の結果となりました。

(※注:本田圭佑選手が2012年W杯アジア最終予選の日本VSイラク戦の後で語った 「名ストライカーが言っていた。 ゴールはケチャップみたいなもの。 出ないときは出ないけど、 出るときはドバドバ出る」 が起源。 ちなみにこの 「名ストライカー」 とはルート・ファン・ニステルローイのこと)

 

この試合で得た経験と自信が選手たちを更に成長させてくれることを願いつつ、 これからの戦いも応援していきたいと思います。

まずは6月2日の熊本戦、 令和最初の九州ダービーとなる首位攻防戦で最高の勝利を!

そして、 次の天皇杯2回戦で対戦する相手はJ1のヴィッセル神戸。

イニエスタ、 ビジャ、 ポドルスキといった世界的なビッグネームを揃える強豪に、 我らがギラヴァンツ北九州は挑むことになります。

選手の名声や人件費を比較すれば天と地ほどの格差がある相手ですが、 試合終了のホイッスルが鳴るまで何が起こるか分からないのがサッカー。

天皇杯ならではの 「ジャイアントキリング」 を期待したいですね。

 

 

余談ですが、 天皇杯2回戦の開催日は7月3日(水曜日)。

カレンダーに予定を書き込んでいた時に、 ある表記が目に入りました。

そう、 7月3日は 「波の日」 。

語呂合わせで 「なみ」 と読めることからサーフィン関係者によって申請されたのが由来というこの記念日。

 

ギラヴァンツ北九州はネット掲示板などの略称でよく 「波」 と表記されます。

これはギラヴァンツ北九州の前身である 「ニューウェーブ北九州」 に由来するもので、 KITAKYU NERDSが行うグッズ貸し出し活動 「新波軒」 の名称もそこから来ています。

 

というわけで、 ギラヴァンツ北九州にとってとても縁起が良さそうな 「波の日」 に、 文字通り波に乗って強敵に挑む選手たちを現地で後押しするために、 私も神戸行きの手段を考えていきたいと思います。

 

乗るしかないですもんね、 このビッグウェーブに。

 

 

それでは、 また。